テスト自動化

業務中にプログラムテストの自動化に関する話題があがったので、現時点での個人的な印象をまとめてみます。

ちなみにターゲットは現地稼動まで自社で請け負うパッケージ製品となります。

テスト自動化に適する対象は以下のようなものだと考えています。

項目 向いているもの 向かないもの
変更 頻繁に手が入る 完成するとほぼ手が入らない
寿命 長期的に使われる 使い捨て
テストコード 定型的であり自動生成が可能 定型的に作ることができない

前者であれば、再テスト時のテスト工数の削減などテスト自動化のメリットを最大限に享受できます。
逆に後者であれば、テストコードの作成が単純な工数増に繋がるだけとなるだけとなります。

今扱っている素材は後者に類するものが多いです。
この場合は自動化をいったんあきらめ、マニュアルを充実させて、人系で多能工テスターを生み出す方が良いと思われます。
マニュアル化することで、現地の運用テストなども、業務知識を持たない外部のリソースでもテストが実施できるようになるでしょう。

ただし、以下の点には注意が必要と思われます。
・現地テストで得たノウハウを漏れなく吸い上げる必要がある。
・仕様の詰めや顧客との接点、製品の実装はあくまでサービス提供者が握る必要がある。

これまでのお客さん達を見ていても、サービス提供者として、顧客の肌感覚や接点、技術力を失うのは致命的だと感じています。
効率化すべきところ、握るべきところは明確に意識して、単なる仕事の丸投げとならないようにしなければなりませんね。

テスト自動化から業務の効率化と注意点に話がそれてきたところで終了。。